【実践・応用情報処理技術者試験】膨大な知識を整理する学習テクニック ◆ ITスキル全般に活用可能 ◆

攻略術全般

今回は国家資格である「応用情報処理処理技術者」の試験について、勉強をこれから始める方・始めたばかりの方向けの記事です。

筆者は基本情報と応用情報の資格保有者で、合格に向けた実体験を踏まえて説明していきます

応用情報の全体的な事については、前回記事を参照ください。

表を使って効果的に知識を整理

勉強していると、情報が膨大で困ってしまう時があります。

そんな時は、表に整理して情報をコンパクトにして頭に入れやすくしてみましょう。

以下では、ネットワークの分野における伝送方式を表でまとめたものです。

CSMA/CDトークンバッシング
方式バス型リング型
設計思想衝突検知衝突させない
方法衝突検知してランダム時間待って再送するノードはトークンにより送信権を順番に受け取るので、衝突しない
通信効率経路が空いている時(3割以下)、トークンより伝送効率が良い経路が混んだ時(3割以上)、 CSMAより伝送効率が良い
表1. 通信ネットワークにおける情報の整理例

表にするメリットは、情報がコンパクトになる他にも効果があります。

表を使うメリット

復習がしやすい

表で整理すると、復習がとてもしやすくなります。

その理由としては、以下が挙げられます。

  • 文章よりも視覚的に表現できるので、記憶に残りやすい
  • Gooleスプレッドシートなどにデータ化できるので、どこでも簡単に復習できる
  • どこまでできているかを、行単位で把握しやすい

これが文章だと、自分の定着度を行単位で把握したり、視覚的にパッと復習したり、と言うことがしづらくなります。

表にすれば、例えば
スプレッドシートに記録した内容を、移動中にスマホでパッと見て復習する ということも気軽にできるわけです。

表にすることで、復習しやすくなるので、勉強も捗ってモチベーションも維持しやすいでしょう。

主体的に勉強できるので、定着しやすい

表にするのは、手間になるのではないかと思う方もいると思います。

しかしむしろ、自分で表の項目を考えて、主体的に情報を整理していくことで、勉強内容が頭に入りやすくなります。

勉強というのは、受動的に行うより、実際に手を動かすことで定着しやすいのは、受験勉強でも経験した方も多いかもしれません。

加えて、表の項目を自分の関心あるものにすると、より効果も高いでしょう。

実際、自分を積極的に学習の対象に関わらせる自我関与的な学習は、効果が高いと言われています。*1)

もちろん、情報量が少なくて表にするまでもない箇所なら、読むだけでも良いかもしれません。

知識の補足がしやすい

さらに、表にすることで知識の補足もしやすいです。

先ほどの例なら、勉強していくうちに知識を増やしていきたいと思ったら、表に追加していけば良いのです。

以下の例で、上記の表1に行を追加(赤字)していく例を記述しました。

CSMA/CDトークンバッシング
方式バス型リング型
設計思想衝突検知衝突させない
方法衝突検知してランダム時間待って再送するノードはトークンにより送信権を順番に受け取るので、衝突しない


方法(詳細)
・データをイーサネットフレームに格納
・衝突時にカウンタを増加させ、上限まで衝突したらエラーを通知
・フリートークンが、リング型のネットワークを周回。
・トークンを受け取ったノードは、送信が終了したらトークンを解放することで、複数ノードが通信経路を使わないようにする
通信効率経路が空いている時(3割以下)、トークンより伝送効率が良い経路が混んだ時(3割以上)、 CSMAより伝送効率が良い
規格イーサネットFDDI
表2. 通信ネットワークにおける情報の整理例(拡張版)

応用情報の知識体系は、表をフル活用すると効果的

実際、応用情報の知識体系は、広範囲でかつ深くなっていきます。

これは基本情報の上位資格であることもあって、より専門的な知識が問われるためです。

学ぶ知識が膨大でかつ複雑化するので、端的に表現できる表をフル活用していくことで、勉強の効果とモチベーションの維持がしていけると思います。

そしてこれは、応用情報処理試験だけでなく、他のベンダー資格や、自社の製品に関する知識など様々な分野に活用できるはずなので、ぜひおすすめです。

リンク

*1) PHP新書 上達の法則―効率のよい努力を科学する 岡本 浩一【著】
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784569621982

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